2016年2月、54歳の誕生日に自分へのプレゼントとしてクリフトンストレングス(旧ストレングスファインダー)を受けました。
クリフトンストレングスとは、米国ギャラップ社が開発した才能診断ツールです。
オンライン上で177の質問に答えることで、自分の無意識に繰り返し現れる思考、感情、行動のパターンが、34の資質の順番で表されます。
その34資質の上位になった資質は自分の才能であり、その才能を強みとして育てていくことで自分をもっと活かしていくことができる、と言われています。
けれど、そのオンライン診断を受け、結果を見た私は、それだけでは自分がどんな人間なのか理解することはできなかったし、何より強みという意識はありませんでした。
解説を読み込んで何となくは理解しても、自分に落とし込めるようなものは得られなかったのです。
だからこそ、その後、自分がストレングスコーチになるほどのめり込むなんて、その時には全く考えていなかったです。
自分を知ることで意欲がわく
私が最初にクリフトンストレングスと出会ったのは、ライフオーガナイザーの勉強会でした。
その後、興味を持ってテストを受けて結果を知り、解説も読んだけれど、なんとなくぼんやりと「こんな感じなのか…」と思うだけで、そこからどうしたらいいかわかりませんでした。
そんな中、ちょうどメンタルオーガナイズを学んでいる時の同期優ちゃんがストレングスコーチだということを知り、帰り道にちょっとクリフトンストレングスの話をしたりしていました。
それでもなかなか落とし込めないし、何より、どう自分の才能を活用していけばいいのかわからずに、クリフトンストレングスを受けた2ヶ月後、優ちゃんに個別セッションをしてもらうことにしました。

その時に、優ちゃんが言った印象的な言葉があります。
「浩子さんは自分の強みを使ってライフオーガナイザーとしての仕事をしているんだね」
そして、それを私が理解するように話してもらえてことは、その後に大きく影響しています。
その時のブログにはこんなことが書いてありました。
2016年4月当時のブログより
私が持っている着想ですが、何かアイディアを思いつくと、時に、頭の中で、ポップコーンがはじけるように、「こんなのどうかな」「そうだ、こうしたらいいかも」という感じに、後から後からどんどんアイディアが出てくる。という話は、正にその通り。
そして未来志向ですが、どんどん未来のことを想像できて、基本、未来は素晴らしいものだと思っている。というのも本当です。
これ、片付けサポートの時にも、いつも発揮されていて、お客様の家が片付き、暮らしが整って来たら、お客様が笑顔で夢を叶えている姿が目に浮かぶんです。
だから私は、いつもそれを信じて、お客様をサポートしています。
もちろん、一番強い戦略性ですが、たぶん、私は、この強みで仕組みづくりが得意だと感じているんですね。
実は私、お客様の家を片付ける時の計画を、事前に練ることをほとんどしません。
家を見せていただき、お話を伺い、一緒に作業をするうちに、自然と道筋が見えてくるのです。
あんまりこんな話すると、妄想だと思われるかも、と思っていましたが、それこそが、私の強みだったのだと知りました。
私たちは自分の持っている才能、自然と出てしまうという上位資質を知らず知らずのうちに使っています。
それは無意識なために自分ではわかっていないし意識もできないから、時にうまく使えなかったりもします。
けれど、それをしっかり意識することができたら、自分の得意をもっと活かしていけるのです。
そのためにも、まずは自分を知ることが必要で、そのためのツールとして、クリフトンストレングスは素晴らしいものです。
私は、優ちゃんとのセッションで、「そうか、やっぱりこれが私なんだな」と、自分を受け入れることができた気がして、それは、とても大きな出来事でした。
その後、自分の仕事をそれまで以上に前向きに捉え、自分のやり方に迷うことなく、さらに意欲がわくようになりました。
自分という受け止め方の間違い
それから、ストレングスをもっと知りたいと思い、学ぶ機会があればワークショップなどにも参加していました。
そんなとある学びの機会の時、こんなことがあったのです。
自分の資質を見てどう感じるかを考える、という感じのワークだったかな、その時の先生がみんなの席を回って質問に答えたりしていました。
その時、私のTOP5を書いた紙を見た先生がこう言ったのです。
「自分のことが大好きだね」
私はこの言葉に、大きな大きなショックを受けました。
自分のことが好き?、そんなふうに自分を感じたことなんてない。
私は、そんな自己中心的な傲慢な人間なんだろうか…
多分それは、私の2位にある自我という資質を見て出てきた言葉なのだと思います。
そこには先生の主観も入っているでしょうし、どういう意図だったのかはわかりません。
けれどその出来事が、私にクリフトンストレングスをもっとちゃんと学びたいと思わせる機会となったのです。
自分を知るためにストレングスを学ぶ
クリフトンストレングスの第一人者森川さんが代表をしている「ストレングス・ラボ」というところがあるというのを、優ちゃんから聞いていました。
その森川さんのメーリングマガジンを読むようになり、そこでとても心を揺さぶられるような言葉を見つけ、泣きました。
今ではどんな言葉だったのかは忘れましたが、自分を救ってくれたような気持ちになったことだけは覚えています。
その時から、「いつか、森川さんから、クリフトンストレングスを学ぼう」と決めていました。

そして2019年のはじめ、森川さんが主催するストレングス・ラボにて学びはじめられたことは、私にとって本当に大きなことでした。
ストレングス・ラボの基礎コース、応用コース、ストレングスファシリテーション(第1期)まで一気に駆け抜けました。
クリフトンストレングスは、決して相手を決めつけるものではありません。
クリフトンストレングスは、それぞれの素晴らしさを知るためのものです。
そして、そこから自分を受け入れ、理解し、強みとして活用していくためのツールなのです。
森川さんと、そこで学んだストレングスコーチたちからの学びは、心から私を夢中にさせてくれる幸せな学びの機会でした。
自分を知る本当の学び
クリフトンストレングスを学びながら、私の中で一番心引かれたのが、参加者と一緒に資質のことを話す時間でした。
私の資質は、TOP1が戦略性なのですが、自分が戦略的な考え方をしているとは思っていませんでした。
けれど、戦略性の資質が高い人たちと話した時、自分と同じような考え方をしているということがわかって嬉しかったです。
ちなみに、戦略性が高い人たちは、まず全体を把握し、その全体を見て必要な道筋を導き出します。
それは考えてやっているのではなく、いつもそうやって物事を見ているというような感覚的な要素が強く、そこは大きな特徴だと思います。
そんな話の中で「そうそう、そうだよね」となった一方、「そんなふうに考えたことなかった」とも言われたことはびっくりでした。
だって、他人の捉え方を知らなければ、みんな自分と同じだと思いがちですよね。
ちなみに、戦略性という資質は、その考え方や捉え方が独特なだけで、決して悪巧みが得意な策士というわけではないんですよ。
さらに、私の中では「ありがとう」という言葉をそれほど重要に考えていません。
それは多分、私が、感じることよりも頭で考えることの方に比重が大きいからだと思います。
けれど、その言葉をとても大切にしている方たちにとっては、そんな意見が衝撃だったようです。
そこにはさまざまな要因があると思いますが、大きく捉えると、人間関係構築力が高い人たちにとっては相手とのより良い関係性がとても重要。
戦略的思考力が高い私は、重要視するのがそこではない、ということではないでしょうか。
その時に話したグループでは「えーーー」と大きな驚きの声をもらいましたが、後からこっそり「私もあまり重要だと思っていないんですよね」と教えてくれた人もいて、面白かったです。
今は、そんなことも理解した上で、「ありがとう」という言葉を今まで以上に大切にすることができるようになりました。
自分を知るためには、自分ひとりで考えていても答えは出てきません。
他者との関わりの中で、自分という人間が浮き彫りになってくるのです。
その一つのきっかけとして、クリフトンストレングスの結果をテーブルに広げ、それを見ながら話ができる機会はとても貴重だし、大きな気づきにつながるきっかけになるでしょう。
ストレングスコーチになる
2019年7月、ストレングス・ラボの5周年記念の会場で「ストレングス×片づけ」の話をさせてもらいました。
学び続けている中で、「得意なことを掛け合わせて話をしてみないか」と声をかけていただいたのです。
この時、一つ印象的なことがありました。
私に声をかけてくれたストレングスコーチが、こう言ったのです。
「藤原さん、戦略性が高いから、状況を把握したいよね、今回はね…」
と、私に合わせた対応をしてくれたのです。
それが、私がみなさんの前で話させてもらうことを決めた大きな要因でもありました。
それぞれのやりやすさがストレングスの結果でわかることで、みんな同じではない一人ひとりに合わせた対応ができる。
それによって、よりよいものを生み出せる可能性が高くなってくるのだと思います。
クリフトンストレングスはチームビルディングに最適だと言われている所以がここにあるのではないかな。
それは、会社でも、チームでも、家族でも活用できるはずです。


ストレングスコーチの方たちとの交流が増えるにつれ、ストレングス好きなコーチではなく、ストレングスコーチとなることを意識するようになります。
そして、2000年になって新型コロナウィルスが発生し、Gallupのストレングスコーチとしての講座がオンライン開催となったのを機に、ストレングスコーチとなるプログラムを受けることを決意。
2021年9月に、Gallup認定ストレングスコーチとしての認定を取得しました。

2023年には更新の試験もパスし、現在もGallup認定ストレングスコーチとして活動しています。

ストレングスコーチとなった今でも、私のクリフトンストレングスの学びに終わりはありません。
『さぁ、才能に目覚めよう』の本のカバー裏には、こんな言葉が書かれています。
タイガー・ウッズやビル・ゲイツと
私たちとでは何がちがうのか?
成功を収めたすべての人々に共通すること。
それは、自らの才能を磨き、仕事に活かす術を知っていることだ。
常に完璧に近い成果をあげるためには、自分のことをもっとよく知っておかなければならない。
才能とは何か?
才能とは、無意識に繰り返される思考・感情・行動パターンであり、何かを生み出す力だ。
たとえば、頑固さ、神経質といった欠点さえ、それが力を生み出すなら「才能」となる。
才能はだれにでも必ずある。
あなたの才能は何か?
才能とは一人ひとり独自のものであり、そこにこそ最も大きな「成功する可能性」が秘められている。
出典:さあ、才能に目覚めよう(日本経済新聞出版社)
全ての人が特別な存在です。
その自分の特別な才能を使って、人生の成功への道を意識しながら進んでいってほしいと思います。
そのためには、それぞれが持つ素晴らしい才能を知ることが、全ての始まり。
そして、その素晴らしい才能をどう使っているのか、どう活かしていけばいいのか、しっかりと意識していくことが重要です。
そのためには、自分以外の視点や感覚、新しい見方が必要。
そんな時、才能を活かすことができると心から信じているストレングスコーチは、とても心強い存在なはずです。
私自身もストレングスコーチとして、クライアントさんに、自分を知り、自分に期待することを意識してもらいながら、願う未来へ伴走できたら、こんなに嬉しいことはありません。


資質を知って自分に期待するクリフトンストレングスの会
私がクリフトンストレングと出会ってから、ストレングコーチになるまで5年。
その間、私は学ぶだけではなく、自分を客観視して、相手の当たり前を面白がる、今までにはなかった大切な視点を手に入れました。
クリフトンストレングスとふれ、自分を理解するようになったことで、どれだけ生きやすくなってきたかわかりません。
ストレングコーチとなった今、その私の驚きや喜びを、もっとたくさんの人と共有していきたいと思っています。
そこで、気軽にストレングスの話ができる会を始めることにしました。
ぜひ、一緒にストレングスの楽しさを味わえますように。

藤原浩子コーチの紹介文
藤原コーチに「あなたならできます!」と言われたら、誰もが本当にできるのではと思い始めることでしょう。
正しい方向へ進んでいるという体内羅針盤に基づく本能的な確信で、自分にも、まわりにも尊厳と自信をもたらします(自我×自己確信)。
明るい未来に向かう高いエネルギーで、課題や目標に対しては、何通りもの手段・方法を、問題が発生した際には即座に柔軟にそれに対応できる代替案を、革新的な視点、思いがけない発想で量産することができます(未来志向×戦略性×着想)。
その中から、目的地から逆算して最適解を選択するため、非常に効率的です(戦略性)。
その立場や考え方において、世の中でどんな役割を果たすことが求められるかについて深い洞察をもち、公正を重んじ、正義の代弁者として頼もしい存在です(自我×公平性)。
勇気と自信を共有し、未来に向かってさまざまなアイデアを楽しく試しながら、実は戦略的に効率よくすすむサポートをしてくれる、心強い強力なコーチです(戦略性×自己確信×着想×未来志向)。
by三谷千花コーチ
