私たちは、日々、『片づけ』という言葉を、案外、簡単に使っていますよね。
けれど、その意味を本当に理解して使っているのでしょうか?
「片づけて!」と誰かに言う時、その相手は、その意図をちゃんと理解していますか?
まずは、『片づける』という根本的なことをちょっと考えてみたいと思います。
『片付ける』ってどういうこと?
『片づける』をgoo辞書で調べてみると、
- 物を、適当な場所にきちんと入れ納める。乱雑に置かれている物をまとめ整える。
- 仕事をすっかり終わらせる。物事をうまく処理する。
- 嫁入りさせる。縁づける。
- じゃまになる者をいなくする。殺す。
こんなにいろいろな意味があるんです。
- が、私たちが普段使っている『物を片づける』という意味ですね。
- は、その状態を終わらせる、という意味で、物ではありません。
- になると、すっかり物は関係なくなり、嫁入り(結婚)の話です。
- まで来たら、物騒な殺人という意味なんですよ。
片づけると言っても、その意味はこれだけあるんですから、話はそんなに簡単ではないはずです。
それなのに、ついつい簡単に「片づけて!」って叫んでいますよね。
「片付けて!」を理解してもらうために
「片づけて!」と言われて、それが殺人だと思う人は、ものすごく少数派でしょう。
だからと言って、その「片づけて!」の意図を相手が理解しているとは限りません。
あなたは、食事をする前に「片づけて!」と家族に言う時、どんな状態を期待していますか?
例えば、テーブルの上のあるものを
- 端にまとめてほしい。
- 下に置いてほしい。
- 部屋のどこかに置いてほしい。
- 違う部屋に持って行ってほしい。
- あるべき場所に戻してほしい。
それがどれにしても、その意図は、ちゃんと家族に伝わっていますか?
「片付けて!」の言葉を聞いた家族は、どうしたらいいのかわからないのかもしれません。
だから、何もしてくれなかったり、その辺に適当に置いたり…
あなたの思うようにできていないのは、
片づけられないのではなく、どうしたらいいのかわからない!
それだけかもしれません。
そしてなにより、
あなたの意図が伝わっていない!
ということもあるのです。
このブログを読んだら、ちょっと声掛けを変える実験をしてみてください。
たとえば、何か、箱などを用意して、こんな風に言ってみるのはどうでしょう。
「さぁ、ごはんよ! テーブルの上のものを、一旦、そこにある箱に全部入れてね」
片付けて!」という言葉ではなく、
やってほしい行動をきちんと説明する!
それだけで、今、何をしたらいいのか理解できるはずです。
さぁ、結果はいかに…
実践したら、ぜひ、結果を教えてくださいね。