得意を仕事に選んだ片付けのプロ(ライフオーガナイザー)

2008年、夫とともに足掛け4年かけたバイクで世界一周の旅を終え、「これからの人生、どう生きていこう…」と悩み始めたことが、今の私につながっています。

その時の苦悩は、当時書いていたアメブロに残してあります。

【私がライフオーガナイザーになるまで(アメブロ記事)

1. それは別荘から始まった
2. みんなで楽しいことを始めよう
3. 小さな幸せをみつけること
4. 自分がやるべきことはなんだろう
5. 私は何をしたかったのか
6. 今につながる仕事とその後の選択
7. 一番の低迷期
8. そんな仕事があったなんて
9. そして見つけた新しい目標
10. ライフオーガナイザーとして活動します

目次

片付けのプロって?

迷いの中にいた私は、「何かまだ自分にできることがあるのではないか」と何年も模索していました。

長い長い旅を終え、久しぶりにお堅い事務職の仕事で働きだし、まだ社会の中でやっていけるという思いと、そこで働ける期間が決まっている5年が終わり、50歳を過ぎたころに何もない自分でいたくないという思い。

それ以前も仕事をしていなかったわけではありません。

旅をしながらツーリング雑誌などに連載を持たせていただいてもいました。

それ以外にも、商業施設の企画会社にいた頃に関わっていた会社から仕事を出していただき、長年フリーランスとして仕事もさせていただいていました。

さらに、2000年に旅行家として独立した夫の経理や雑務を一気に担っていました。

けれど、これからはもっと違う形でできること、漠然と 何か自分で作っていける仕事 をやってみたいと思っていました。

ある日、なんとなくモヤモヤとした気持ちを抱えていた私は、引き出しの中の整理をはじめます。

昔からこの引き出しの整理が気分転換なのです。

それは、片付けをすることで、その環境も、自分の気持ちもスッキリするから。

その時も、ちょっと引き出しの中がきれいに使いやすくなって気分が良くなった私。

「私、これ得意だけど、何か役に立たないかな」

急に思い立ってパソコンで検索し、見つけたのが ”整理収納アドバイザー” と ”ライフオーガナイザー” という資格。

片付けの資格というものがあって、それを仕事にしている人がいる、とその時にはじめて知って衝撃でした。

すぐに、近くで開催しているのを見つけた整理収納アドバイザー2級講座の申し込みをしました。

片付けのプロという仕事

フルタイムの仕事をしながら、プロとして活動できるふたつの資格を取得しました。

それが2014年、52歳になった年のこと。

最初に講座を受けた日(2013年10月)からブログをはじめ、自分が学んだ片付けの考え方、自分の家を片付け直した様子、友人にモニターになってもらった様子など、毎日毎日、ブログを書きました。

それは、仕事のためとか、未来のため、というよりも楽しかったんだろうな、と振り返って思います。

ふたつの資格を取得し、それぞれの考え方も知ったうえで、私はライフオーガナイザーを選択。

お堅い事務職を終えた後、2015年4月1日からコンサルティング型片付けのプロ「ライフオーガナイザー」としての活動をはじめました。

片付けのプロとしての現場作業

ありがたいことに、ブログを見てくださってい方たちが、片付けサポートの依頼をしてくださるようになります。

お客様のお宅に行き、お話をお伺いし、状況を見た中で、改善のポイントを見つけ、ご提案します。

その後、その日にできることを考えながら一緒に作業をしていきます。

それは、毎回真剣勝負というか、こんなに頭と体をフル活動させながら過ごすことなんて、なかなかありません。

1日、1日、真摯に向き合う、ただただそれだけをしてきたような気がします。

Before
After

ライフオーガナイザーの方たちは、もともと片付けが苦手だったけれど、ライフオーガナイズを学んで克服してきた、という方が多いです。

そんな中、私は夫婦での片付けに対する意識の違いはちょっとした悩みでもあったけれど、片付け自体がが苦手で苦しんでいたということはありませんでした。

いつも家じゅうがきれいになっているわけではないけれど、自分なりには暮らしやすい環境を目指してあれこれしている、という感じです。

実際にライフオーガナイザーとて活動してみると、私は、その時の状態をどうやったらより良く改善できるか、そこに住む人たちが、生活しやすく快適になるか、という作戦を考えることが好きだし得意なのだと感じていました。

のちに、クリフトンストレングスを受け、それは私の中にある、戦略性、着想、未来志向が発揮されているのだと気付きました。

特に、お家まるごと片付けることを得意とし、多くのお客様の家全体をトータルで捉え、部屋の使い方の変更やすべての物の整理、生活の変化に対応した見直しなど、長期的な関わりを多くさせていただいています。

2023年末で、100名以上の方に延べ900回程度の片付けサポートをご提供させていただいています。

自分で考え、決め、行動し、仕事を作っていくことは楽しくもありますが、悩んで苦しんだことも数え切れずあります。

そのために、経験を増やし、さらに学び、自分自身も成長していくことを意識してきたことで、私の見ているところも、提供できることもどんどん広がっていきました。

のちに、心の片付けのためのメンタルオーガナイザー、仕事環境を整えるオフィスオーガナイザー、そして、ライフオーガナイザーの上位資格となるマスターライフオーガナイザーを取得しました。

新しいことを知りチャレンジすることも楽しいし、なにより、問題を解決する方法を考えるひとり作戦会議が好きだし、それは、私の中では無理なく自然にできる強みなのだと感じています。

講師として片づけを教える

ライフオーガナイザーは、実際にお客様のところにお伺いして環境を整えるための片付けサポートをする以外に、ライフオーガナイズの考え方をお伝えすることも大切な仕事です。

さまざまな講座でお伝えすることを繰り返すことで、案外と私は講師という仕事もあっているのかもしれない、と思います。

なによりも、私自身がさまざまなことを学んで今まで知らなかったことを知り、自分の見ている世界も意識も大きく変わってきたと実感できることは、人生を豊かにしてくれることでした。

次は私が伝えることで、それを受けてくれた方たちが何かを感じたり、より良い人生に向かう小さなきっかけを得てくれることができたら、と思い講師としての活動を続けています。

プロとしての活動

私は、50歳となる手前ちょうど更年期障害という症状が出始める頃、さまざまなことに迷いが出てきました。

仕事も、健康も、夫婦関係も、人生も、どこにも確信も希望も持てず、無力感を抱えていました。

そんな中でも、「このままでは嫌だ」「このまま人生の終わりに向かっていいのか」「私もやりたいことがあったのではないか」そんなことを考え、できることを探していました。

そして、最初に見つけた片付けのプロという生き方。

私の中で仕事は、単純にお金を得るための行為ではなく、いつも人生そのもののような気がしています。

ただただ、目の前のお客様のためにできることを考えて活動してきました。

そんな結果が、全部わかる!片づけ収納のプロの仕事という本に、日本で活動するさまざまな片付け整理収納のプロ66名の中のひとりとして推薦していただき、掲載紹介していただいています。

こうしてひとつの結果を出せたことを、迷いの中にいたあの頃の私は、想像することもできなかったでしょう。

そして、私の物語は、まだまだ続きます。

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